リワークに行く意味ない説は大間違い | 8週間で卒業し人生が好転した話【実話】

WORK

リワークは行く意味がないと思っています。なぜ復職支援プログラムを受ける必要があるんですか。

【この記事の対象者】

  • 休職期間が長期化し、リワークプログラムは未体験の人
【この記事の内容】

  • リワークは復職をサポートします。でも、復職するのは「あなた自身」です。
  • あえてハードな道を選ぼう。地域障害者職業センターでのプログラム例を紹介。
  • 偏見は捨てよう。「復職後の生き方」をイメージ出来ればリワークは成功します。
  • 復職への助走には有効。でも復職後の人生が全てではありません。

こんにちは!ほまれです。

この記事は「メンタル不調で休職期間が長期化」していて「復職に向けたリワークプログラムに参加しようかどうか不安で悩んでいる」人に向けて書きました。

私自身、約3年の休職期間を経て8週間のリワークプログラムに参加した結果、無事社会復帰出来て現在に至っています。

参加の前後で人生が大きく変わったと感じているので、効果についても解説します。

リワークは復職をサポートします。でも、復職するのは「あなた自身」です。

リワークとは「Return to Work」つまり、「仕事復帰に向けた準備をする場所」です。
また、気分障害などの精神疾患を原因として休職している人が、職場復帰に向けたリハビリをするプログラムを指します。
>>リワークプログラムについて – 日本うつ病リワーク協会

「医療機関」「地域障害者職業センター」「企業内」で実施しているので、休職期間が長引くと精神科医や会社側から「復職前に参加をして下さい」と紹介されます。

参加する前は「リワークのメリットが感じられない。参加すれば必ず復職できるのか?」と半信半疑な気持ちになるかと思いますが、これダメです。

「復職するのは自分」と明確に意思を持って参加しないと復職は出来ません。

あえてハードな道を選ぼう。地域障害者職業センターでのプログラム例を紹介。

地域障害者職業センターでのプログラム例。思いのほかハードです。
リワークは「医療機関」「地域障害者職業センター」「企業内」で実施していますが「地域障害者職業センター」への参加をおすすめします。

理由は「思いのほかハードだったから」です。

私は千葉県障害者職業センターに通所しましたが、活動は平日5日間通所し、朝9:30~15:00まで日替わりのプログラムを受けました。
千葉障害者職業センター

【障害者職業センターでの主なプログラム】

  • 学習:「ストレスの原因や対処法」、「職場で起こるトラブルと対策について」など
  • 訓練:「パソコンを使った資料作成」、「指定された種類・数量の文具をピッキングする」など
  • 対話「参加者とテーマを決めてディスカッション」、「週末のリワーク進捗(心身の変化)共有」など

時に「ウォーキングや卓球などのレクリエーション」もありますが自宅療養の期間が長い程、ハードに感じられます。

でも、プログラムをこなせないと「復職」「社会復帰」は無理です。

会社(そして社会)ほど理不尽で、次から次へと事件が発生する場所はありません。

つまりリワークの効果は「そんな理不尽で事件ばかりの場所」に再び戻っても、「自分でちゃんと生きる事が出来る能力」が身につく事です。

偏見は捨てよう。「復職後の生き方」をイメージ出来ればリワークは成功します。

リワークを成功させ、社会復帰するには「復職後の生き方」をプログラムの序盤でしっかりとイメージする事が大事です。

休職中は「とにかくだるい。寝ていたい。」「一向に仕事に意識が向かない」と塞ぎがち。

また、「ある日、突然リワークの効果が出て復職できた」なんて夢も叶いません。

私がリワークに参加して最初に立てた「復職後の生き方イメージ(目標)」は以下の3つでした。

  1. 規則正しくメリハリをつけた生活を送れている
  2. 作業に対する集中力が回復して、バリバリに働ける
  3. 人との会話が怖くなくて、良好な人間関係が築けている

そして実行したことは次の事です。

  1. 朝7時に起きて夜11時までには寝る。3食きちんと食べる。休みの日は外出して思いっきり遊ぶ。
  2. 45分作業したら15分休憩する。休憩時間は椅子に座りっぱなしならないように施設内を散策する。ストレッチをしてコリやコワバリをほぐす。
  3. 積極的に人に話しかける。当時参加していたチームメイト30人全員と通所期間中に一度は会話をした。

目標や行動計画の立て方は人それぞれですが、参加者は自分と同じ問題を克服しようと考えてリワークに参加しています。

「メンタル不調で休職した」方が集まっていると思うと、「引き寄せられて再び病みそう」と言った悪いイメージ(偏見)は捨てて下さい。

確かに、同じ時を過ごしたチームメイトは年齢も、休職をしたきっかけも、病気の内容も、戻る場所も様々。

けれども、リワークプログラムの雰囲気は学生生活に戻ったかのように活気があり、和やかで充実した時間を過ごせました。

復職への助走には有効。でも復職が人生の全てではありません。

実際に同時期に通所をはじめたチームメイトで「休職期間が満了になった為、退職する事になった」と言う方も居ました。

口々に「参加した事は無駄ではなかった」と話していましたし、「元居た会社に復職する」事だけが幸せではないのは事実です。

リワークを卒業(復職)出来なくても、転職先や転居先で幸せを掴めばいいのです。

ある日突然、仕事に行けなくなる」事は誰にでも起こりえますし、その時がいつ訪れるかわかりません。

そして、休職をする事になったら「自力で復職」は難しいと考えた方がいいです。

中には休職後2~3ヵ月であれば、昨日までは何事も無かったかのように「会社に行ける」人もいるでしょう。

それでも「メンタル不調になる前と後の自分」に変化を起こして無ければ、再び具合が悪くなって倒れる。その時は前以上に休止期間が長期化します。

だから、「リワークに行く意味ない説」は大間違いで、「自分が幸せになる」為の助走としてリワークを活用することが正解であると、強く訴えたいと思います。



まとめ

と、言う事で「リワークに行く意味ない説は大間違い | 8週間で卒業し人生が好転した話」でした。

  • リワークは復職をサポートします。でも、復職するのは「あなた自身」です。
    「復職する理由」を明確にして、自分の意志で参加する事が大事。
  • あえてハードな道を選ぼう。地域障害者職業センターでのプログラム例を紹介。
    復職後の生活に近い体験が出来るプログラムがベスト。現実社会は甘くないです。
  • 偏見は捨てよう。「復職後の生き方」をイメージ出来ればリワークは成功します。
    社会復帰したら「どんな生き方をしたいか」を早期に具体化して行動しよう。
  • 復職への助走には有効。でも復職後の人生が全てではありません。
    もとの会社で働き続ける事が「幸せ」とは限りません。リワークは助走として活用しよう。

支援を受けた結果としては「自分にとってかけがえのない経験をさせていただいた」ことに感謝でいっぱいです。

着地点は苦手克服ではない
苦手なことを認めたうえで
生き抜く術を身に着けること

あなたの人生が輝くことを切に願っています。

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